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学問の源泉としての古代ギリシアの”philosophia”

philosophyは、「哲学、哲理、人生哲学、哲人的な精神」等の意味を成す語である。英語のphilosophyの語源である「ギリシア語においての『哲学』(philosophia)」は、「知」(sophia)を「愛する」(philein)、という意味を成す(生井利幸著、「人生に哲学をひとつまみ」(はまの出版)、33頁参照)。

日本におけるphilospphyの概念は、総じて「哲学」という意味であるが、西洋におけるphilospphyは、大きく2つの意味に分かれる。西洋におけるphilosophyは、まず第一に「哲学」という意味であり、これは、日本で捉える概念と同じ概念である。

philosophyの第二の意味は、「学問、学術」。即ち、古代ギリシアにおける学者は、研究する分野がどのような分野であっても、まず第一に、学問の基礎である「哲学」を研究した。「学問の“基礎”」は哲学、・・・・・これは即ち、哲学そのものが、「学問」「学術」であったということだ。

西洋では、最高学位である「博士号」をPh.D.と呼ぶことは周知の事実である。Ph.D.は、所謂、Doctor of Philosophyを意味し、例えば、法学博士であればDoctor of Philosophy in Law、医学博士であればDoctor of Philosophy in Medicineと表現する。この場合、philosophyは、「学問」「学術」という意味で使われる。

本質論を述べるならば、philosophyとは、(1)「哲学」であり、それと同時に、(2)「学問」を意味する語である。哲学は、ありとあらゆる学問の基礎の基礎である。

それ故に、ヨーロッパ最古の大学であるボローニャ大学(その起源は8世紀に始まった法学校)、ケンブリッジ大学、オックスフォード大学、ライデン大学、フローニンヘン大学等、ヨーロッパの歴史を作ってきた伝統校では、学問を通して真理探究の道を歩む学者は、まず第一に「学問研究の基礎の基礎」である「哲学」を学ぶことが大前提という考え方が”common sense”(常識)である。