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英語は、すべての点において、日本語の構造と全く違います。ですから、英語の基礎(reading, writing, listening, speaking,
grammar)をしっかりと構築していない日本人が、ただ単に流しっ放しの状態で市販の英語教材を何年聴いていても、それだけで
突然、英語が喋れるようになることはありません。
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「英会話学校で外国人のレッスンを何年受けていても、いっこうにブロークン英語しか喋れない」と悩んでいる人は多いと思いま
す。そのような人たちがブロークン英語の域から脱せない理由は、実は、たった一つです。それは、英語を喋ろうとする本人が、
英語と日本語の構造の相違を理解し、しっかりと英語の≪構造≫≪しくみ≫と向き合った上で喋ろうとしていないためです。
英語の構造・しくみを知らずして、英語がきちんと喋れるようになる道理はどこにもありません。
「ただ英語に接していれば、誰でも英語が喋れるようになる」という考え方は、英語圏の国に生まれ育った人に言えることです。
日本で生まれ育ち、毎日の生活においてすべて日本語で思考している日本人にとっては、英語は”外国語”です。したがって、
外国語としての英語について、言語における≪構造≫≪しくみ≫を十分に理解することなく、ある日突然、英語が喋れるように
なるということはあり得ません。
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はじめて英会話を学ぶ日本人がしっかりと英語が喋れるようになるためには、英語・日本語双方における言語の構造・しくみの
相違を熟知した英日バイリンガル講師の指導の下、日本人に最も適した教授法で、英語を体系的に学ぶことが一番近い道のりで
す。
はじめて英会話を学ぶ人、あるいは、一度学んだ経験はあるがその方法ではマスターできなかった人にとって大切なことは、基
礎の基礎からしっかりと英語の構造・しくみを学び、自分の頭の中に英語の骨組み(structure)を構築することが必要で
す。このことは、家やビルなどの建物にたとえるとわかりやすいでしょう。しっかりとした家を建てるには、まず最初に基礎工事を
し、頑丈な太い柱を立てます。その理由は、まずはじめに骨組みをしっかりと築かなければ、屋根や壁をつくり、内装工事を行うこ
とができないからです。
すべての受講生を喋れるようにしてきたイングリッシュヒルズのレッスンは、まず第一に、受講生の頭の中に、レッスンにレッスン
を重ねて、”極めて自然な状態で”しっかりと英語の骨組み(structure)を構築させることに主眼をおきます。イングリッシュヒルズ
は、ここからスタートする英会話レッスンこそが、本当の意味で、地に足の着いた英会話マスター法であると考えます。
ただ、ここで一つ、受講生には、それなりの「心の準備」が必要となります。レッスンにレッスンを重ねて、”極めて自然な状態で”
しっかりと英語の骨組み(structure)を構築するためには、それなりの根気が必要となります。受講生にとって、英語は、間違いな
く”不慣れな外国語”です。英語を心と体にしっかりと浸透させるためには、レッスンを受けるそのすべてのプロセスにおいて、受
講生自身において、継続的学習が必要不可欠となります。英会話マスターへの最も近い道のりは、受講生自身が、講師の指導・
助言をしっかりとフォローし、途中で諦めることなく、常に、「絶対に英会話をモノにするぞ!」という決意をしていることが大前提と
なることは言うまでもありません。
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非常に残念な現実ですが、今日の日本の英会話スクールでは、ほとんどの外国人講師は、単に”外国人”であるというだけで、
しっかりと英語教授法を確立したプロフェショナルというわけではありません。そのような講師は、英語を、世界中に存する数多く
の言語の中の一つの≪言語≫として、それを体系的に分析・把握し、さらに、「日本人学習者にとって最も適切な英語教授法と
は一体いかなる教授法なのか」という研究・考察をしていません。言うまでもないことですが、英語の教え方について研究・考察を
していない”非プロフェッショナルな講師”から、”雑談同様のレッスン”を何年受けていても、それだけで英語が喋れるようになる
道理はどこにもありません。
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「国際コミュニケーションスキルの道具」として英語を喋ろうとするあなたに求められる本当の英語とは、スラングやブロークン英語
を連発する英語ではありません。不運にも、日本では気づいていない人が多いですが、国際社会で本当に通用する英語とは、
「礼儀作法をしっかりと踏まえた英語」、言葉を換えれば、「国際的常識・マナーを備えた標準英語」です。
「英語は、とにかく、スピーディーにベラベラと喋ればそれでいい」という考え方は、英米人に対する憧れだけで英会話を学ぶ人に
みられる”ステレオタイプな考え方”です。アメリカ・ハリウッドのバイオレンス映画に出てくるようなマナーのない英語、あるいは、
暴力的発言を連発する英語は、国際ビジネスはおろか、日常会話においてでさえ、”使えない英語”です。当たり前のことです
が、イギリスでもアメリカでも、あるいは、他の英語圏における国々においても、一般社会で生活する良識ある人々がそのような
乱暴な英語を喋ることはまずありません。
”良識ある国際人”としてきちんと英語を喋るためには、スラングやブロークン英語を連発する英語ではなく、まず第一に、「落ち着
いて、そして、理性的に相手の意見を聞き、自分自身を見失うことなくしっかりと自分の意見を述べる」というスタンスを基盤とした
英語コミュニケーション力を養うことが先決となります。
ご承知のように、日本人が外国人と会話をするとき、yes/no、あるいは、I think so.と元気よく返事をするものの、「一事が万事に
おいて相手の意見を聞いているだけで、自分の意見をしっかりと言うことはできない」という人が多いのが実情です。返事をするだ
けの英語は、既に面識のある”親日家の外国人”とのコミュニケーションにおいてはほとんど問題にはならないでしょう。しかし、
自分一人で知人のいない外国に行ったり、あるいは、仕事で英語を使う場合においては、返事をするだけの英語では何ら役に立
つことはありません。
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さらに、日本の英会話学習者の場合、次のことを理解する必要があります。まず第一に、確実にしっかりと英会話をマスターした
いという願望を叶えたいと強く願う人は、英語の学習において、1)「長文読解」と2)「英会話マスターのための方法」は根本的に
異なるという現実を知ることが大きなポイントとなります。これをわかりやすく述べるならば、英語の読解力が大卒程度まである人
の場合でも、英会話の学習においては、日常会話表現の”基礎の基礎”からスタートする必要があるということです。
冷静に考えるとわかることですが、この日本で、子供の頃から日本語のみを喋って育った人が、英語における基礎的な会話表
現を学ぶというスタートラインから学習を始めることなしに、ある日突然、英語が喋れるようになるということはあり得ません。この
日本で、確実に英会話をマスターした人に共通する要素とは、
1)「長文を読むための技術」
と
2)「英語を喋るための技術」
はまったく別物である、という理屈をしっかりと理解しているということです。 イングリッシュヒルズのレッスンでは、まず第一に、
受講生の頭の中に「英語脳」を構築するために、様々な観点からティーチングを行います。レッスンは、日常会話の基礎の基礎か
らスタートします。講師は、極めて密度の濃いプライベートレッスン(完全個人指導)を通して受講生の英会話力を徐々にアップさ
せ、最終的には、英語を、母国語同様に自由に喋れるように変貌させるということに全力を注ぎます。
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