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受講生・T.A.さんによる記述

心と音

私は、まったく英語が喋れない状態からレッスンをスタートしました。そして、今でも毎回ボイスレコーダを聴き返すたびに、先生に対して申し訳ない気持ちでいっぱいになります。先生は、いつでも根気強く私の言葉を待ち、真摯に応えてくださいます。先生のその姿勢も含めて、レッスンで英語を通じて教養も学んでいます。今回の「発音の学習法紹介」のお話をいただいた時、とても驚きましたが、本当に嬉しかったです。

私は自分の発音に自信がありませんが、私の発する「音」が変わったとしたら、以前よりも「感じること」を大事にすることと、英語に限らず、日本語でも普段から「心を込めて話すこと」を意識するようになったからだと思います。

まず、「感じること」ですが、私は自分の想像力を膨らませ、感じることで初めて言葉が身体の中に入ってきます。毎回、ノートにイラストは欠かせません。時には、自分で身体を動かして実際にやってみます。ボイスレコーダを聴きながら、より具体的に想像して、自分の心がどう動くのかを身体で感じることができないと、本当に理解できたとは思えません。実際に、うまく想像できなかったり、分かったつもりになっているとすぐに忘れてしまい、あいまいで自信のない表情や態度になってしまいます。まさに、「印象の積み重ね」で上達していくのだと実感しています。

そして、「心を込めて話すこと」ですが、技術的な事よりも前に、言葉を発する「一個人としての私」と「一個人としての相手」を大切にしています。「心を込めて話す」その「心」は、自分の中にあるからです。自分の内側のものを言葉に乗せて相手に伝える行為は、自分がどんな生き方をしているかをも伝える行為であると思います。自分自身の心を込めて話すことで、初めて相手も応えてくれるのだと思います。そこから、「心と心の交流」が生まれます。私は、レッスンで、先生が発する言葉に心が込められていることを以前よりも強く感じます。それは、先生が最初からずっと心を込めて話してくださったからこそ、私が気づけたのだと思います。言葉が自分を映す鏡であるならば、自分自身を磨くことで、発する言葉も磨かれていくのだと思います。

幸運なことに、私は現在、先生の著書である「人生に哲学をひとつまみ」を通じて哲学を学んでいます。少しづつですが、自分の人生をどのよう磨いていくか、たくさんのエッセンスをヒントに思索する時間を持つことができます。その中で、やっと「感性で受け取り、理性で考える」ことが普段の生活の中で実践できるようになってきたと思います。

仕事や日常生活でも、私たちが生活する世界の根本には人間がいて、全てがつながっていると感じています。誰かと関わらなければ生きていけません。他者とのコミュニケーションは必須です。自分がどのように他者と関わっていくかを考える、きっと、その「心」が「音」を変えているのだと思います。

 

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