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ゆっくりと丁寧に喋ることの大切さ

ある受講生は、テキストの英語表現を私の後にリピートするとき、落ち着いてゆっくりとリピートする人です。私は、レッスン中、彼女が、決して慌てることなく、ゆっくりとリピートする様子を見て、I really like your way to repeat the sentence.と褒めてあげました。

日本では、「英語を速く喋りたい」という願望を持っている英会話学習者が多いと思います。しかし、実際、会話する相手と「心の通うコミュニケーション」を図ろうとする場合、ただ速く喋るばかりが能ではありません。

いや、それどころか、一事が万事において速く喋っていたのでは、話し手自身、「落ち着きのない人間である」という印象を持たれてしまいます。

英語の世界では、大勢の人々の前で大切なことを喋るときには、「極めて厳粛な態度で、ゆっくりと丁寧に話す」ということが、「『話し手』と『聞き手』の心を一体化させるための基本スタンス」として考えられています。

このことは、アメリカの大統領のスピーチを想像するとわかりやすいでしょう。大統領は、大衆の面前でスピーチをするときには、できるだけわかりやすく、話す内容が聞き手の心にスッと入るように、一語一語を丁寧に、そして、ゆっくりと話しています。

世界一の超大国の大統領が、マクドナルドでお喋りしている女子高生のように早口で喋っていては、大統領としての威厳も品格もなく、せっかくの重要な話も、「重要な話」として感じられなくなってしまいます。

⇒ アメリカ合衆国大統領の話し方(英語音声講義)