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講師の役割は、英語で、受講生の「興味」「個性」「持ち味」を最大限に引き出すことである

英会話道場イングリッシュヒルズは、クラス・レッスンを一切行わず、プライベート・レッスン(完全個人指導)のみを行う教室です。私の友人・知人には企業経営者が多いのですが、彼らは皆、口をそろえて、「生井先生は今までアメリカの大学で大勢のアメリカ人を前にして講義をしてきた先生なのに、日本人相手に、一体どうしてプライベート・レッスンしか行わないのですか」と私に訪ねてきます。面白いことに、この質問は、面談を受けに来る受講希望者の方々からも同じように尋ねられます。

私は、経験上、「個人指導こそが、最高のレッスンを行う『最善の土俵』である」と捉えています。率直に言いますと、クラス・レッスンで、同時に多くの受講生を教えてしまったほうが、教える立場の者としては、時間の使い方における効率は何倍もいいでしょう。個人指導は、言うまでもなく、一人ひとりの受講生を個別に指導するわけですから、講師側としては、毎週、いや、毎日、相当のエネルギーを使います。しかし、私は、今後も、「個人指導で英会話を教える」というティーチング・ポリシーを堅持し続けていくつもりです。

私が理想とする教室のイメージは、古代ギリシア時代の哲学者・プラトンが開いたアカデメイア学園を模範とした「極めてアカデミックな学びの場」です。アカデメイア学園は、アテネの北西郊外にプラトンが開いた学校ですが、この学校は、「今日の大学の起源」といえるものです。今日の西洋諸国において、大学や研究所、あるいは、高度な学問・技術などを学ぶ場所をアカデミー
(academy)と呼ぶ場合がありますが、この言葉は、プラトンのアカデメイアに由来するものです。

私は、長年、アメリカの大学で教鞭を執ってまいりましたが、帰国後、この「英会話道場イングリッシュヒルズ」を開くとき、教室の理想像を、プラトンのアカデメイアを精神基盤としました。

イングリッシュヒルズは、もちろん、英会話教室です。イングリッシュヒルズは、国際共通語としての英語を教える教室ですが、英語はあくまで、コミュニケーションを図るための道具(tool)です。言葉は、それを喋るだけでは全く意味を成しません。国際コミュニケーションにおいては、「どんな問題意識を持って、どのようにより良いコミュニケーションを図るか」ということが、極めて重要な問題となります。

お気づきのように、そのためには、道具としての英語に加え、幅広い「知識」(knowledge)と「教養」(culture)を身に付けることが大切となります。イングリッシュヒルズは、このような観点を踏まえ、教室を「知」(sophia)の泉とし、受講生の年齢・人生経験・職業等を最大限に考慮し、「受講生ご本人にとって最も適切な方法」で英会話レッスンを行っています。

現在、実に様々な経験・職業・立場の方々が当教室のプライベート・レッスンを受けています。英会話レッスンという観点からは、すべての受講生に対して「英語が喋れるようになる」ということを第一目標としていますが、私は、決してそれだけのためにレッスンを行っているわけではありません。

私は、常に、レッスンにおいて、受講生一人ひとりの個性・持ち味を最大限に引き出し、ご本人が国際社会において「優れた国際コミュニケーター」として活躍できるよう、様々な観点・側面を考慮に入れてレッスンを行っています。

受講生が、現在、茶道を習っている人であれば、やさしい英語で、ゆっくりと茶道の話をします。受講生が商社に勤務している人であれば、同じように、貿易の話題をします。医師の方の場合は医療の話、音楽関係のお仕事であれば音楽の話に花が咲きます。英会話レッスンにおける私の最大の関心は、レッスン中、私の目の前にいる「受講生の関心」そのものなのです。

「日本語で話すのと同じように英語でも話したい」、受講生のこの願いを叶えるのが「私のミッション」であると考えています。